■ プロローグ
クラシックからカラオケ、コマーシャル映画やアニメと、ほとんど日常的にオーケストラの音はありとあらゆる場所で鳴っています。 でも聴きに行くとしたら・・・・・あるいは、CDやなんかで聴くとしても、どうもクラシックの曲は・・・・・・と思ってらっしゃる方が多いと思います。
でも同じ人間がやる事、コンサートの最中だってとんでもないことが起こります。指揮者がさあ出てくるというときになってウ○○を催して引っ込む奴や、静かな曲の最中にどうしてもおならをしたくなったり、曲がジャンと鳴り止んだときにお腹がグゥ〜となってみたり、ソリストのお嬢さんがお辞儀した途端にドレスのチャックが壊れてみたり・・・・・・・・・などなど。
私の15年のオーケストラの生活及び逆に今の指揮者から見たオーケストラの実話を通してオーケストラの実態を遠慮なくあばこうと思います。この連載を読み終えたとき、きっとあなたはコンサートホールの切符を手にしていることでしょう。そうでなくてもクラシックというものがとても身近で人間的なものに感じておられることと思います。
とにもかくにも、スタートしましょう。

■ おい!おれはYだ!この電車止めろ!!
私の尊敬する今はなきY先生が、とある駅でのこと。うっかり乗るべき電車をミスってしまった。駅では電車が発車したばかり・・・・・・。
「ああ・・・」と、普通なら落ち込むところ、先生あわてず駅員をつかまえて「おい君、俺はYだ。あの列車止めたまえ」とやったものだから、駅員氏、国会議員のエライ先生かと思って、大慌てで列車に連絡。列車は急停車。先生は1分後にはめでたく車中の人、ということに相成った。 指揮者たるものこれくらいの貫禄がいるのか?という生きた実例である。
このY先生は身長150センチ余りの小柄でいらっしゃったが、年老いても若々しい指揮ぶりで、ときにはジャンプされたりで華やかな指揮をされた人だった。若い頃には勢いあまって指揮台から客席へ落ちたことがあるというエピソードの持ち主である。