■ 犬は紙を使わない
イタリアに留学していた友人の話。
彼はあるパーティでうんと食べて、深夜に下宿に帰ってきた。ところが食べたものが悪かったのか、「運」わるく「大」の方を催してしまった。下宿はもう近い。「もう少しだ!」と念じ続け、冷や汗をかきながら命がけで急いだのだが・・・下宿の前でとうとう力尽きてしまった。仕方なく玄関前にしゃがみこみ・・・・というわけである。
次の朝、案の定、家主の婆さんがさわいでいる。
「こんなところにうんこをしたやつがいる」と言っているので、彼は平然と「それは犬だろう。きっと犬の仕業に違いない」と言いはった。
するとその婆さんいわく「犬は紙を使わない」。
「・・・・・・・」
これ以上問答しては身が危ないと、彼はそそくさとその場を立ち去ったらしい。
彼はいわゆるぼっとんトイレの時代に、よその家のトイレに石を投げ込むと、トイレでキバッテいる家人の悲鳴がして面白かったと、自身の子供の頃を述懐していた人である。幼い頃の悪業が祟ったのだろうか?