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神戸クラシック物語
クラシック事変
  • クラシック入門シリーズ
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■ 想い出の音楽家たち  

 私は残念ながらカラヤン、ベームといった巨匠たちの下では弾いたことがない。しかし、ロシアのバレエ団についてきた指揮者たちのなかには本当にスゴイと思った人たちがいた。

 第一はヴィクトル=フェドトフというレニングラードバレエの首席指揮者。彼は明確さをモットーとしている某オーケストラの指揮者よりも数倍も明確で、カラヤン、マルティノンにも劣らない優雅さをもっていた。しかも全部暗譜で練習をし、第2ヴァイオリンやヴィオラといった目立たないパートもよく覚えていた。そのうえ超音楽的で分厚い音が出る。あるとき、ストラビンスキーの「火の鳥」を本番だけ来て指揮し、見事に混乱もなく振り切ったのにはただただ脱帽であった。

 同じく、ボリショイバレエのジュライティスやコピロフといった人たちも神がかり的な天才であった。
私の所属していたKオーケストラにはグシュルバウワー、トルノフスキー、ボドなどといった素晴らしい指揮者が登場したが、彼等が振ったときのオーケストラは普段とは全然違う響きを放った。素晴らしい体験であった。

 独奏者にも素晴らしい人たちが来た。
ヴァイオリンのスターン、パールマン、ピアノのブレンデル、アルゲリッチ、トランペットのアンドレ、フルートのランパル、ホルンのバウスン・・・。
ただそのなかでも私は自分が指揮者として共演したヴァイオリンのF・アーヨ氏が一番印象に残っている。

 

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