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神戸クラシック物語
クラシック事変
  • クラシック入門シリーズ
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■ AS YOU LIKE IT

現代曲の初演というのは演奏家泣かせの仕事のひとつである。
とにかくやたらマークが多いのには手を焼く。
例えば  のマークは爪で弾け、  のマークは弦楽器の正規の音ではなく駒の手前を弾け、などなど似たようなマークが表にして1ページくらい書かれていることがある。楽譜を読むよりもまず記号を覚えてくれというわけである。しかし、 こちらもおそらくもう二度と演奏することもないような曲のために20も30もの記号を覚える気にはなかなかならないのでそう簡単には頭に入らない。
いいかげん頭にきているところへもって来て「ここからここまでは30秒間好きなように弾いてください。ただし、PP(小さな音)で・・・」なんて箇所もある。
ようしそれならと、知っている童謡や歌謡の類を弾いてやったものだ。他の人がまじめに「現代風」のものを弾いているなかに、私の「桃太郎」や「めだかの学校」もりっぱに(?)存在していたのだ。


■ 第2ヴァイオリンって?

 セコバイとかセカンドヴァイオリンとか言われるパートのこと。
通常第1ヴァイオリンの内側にいる。曲のいいところ(美しいメロディ)などはほとんど第1ヴァイオリンに持っていかれ、伴奏屋とでもいうべきパートだろうか。チェロのメロディ、ヴィオラのメロディとかあるが、ヴァイオリンのメロディは大体第1ヴァイオリンがやるので、オーケストラの楽器のなかでメロディを一番弾かないパートかもしれない。技術的にはやさしいパート譜のことが多いがメロディではないのでなかなか覚えにくいし弾きにくい。しかもメロディのように胸張って弾くような弾き方をしないので客席からも見にくいし、下手そうに見える(自虐的かな?)。実際高い音を弾く機会があまりないから、他のことを意識してやらないと、本当に下手になるかもしれない。第一、セカンドという響きはどうもファーストより聞こえが悪いように思う。こんな縁の下の力持ちというか、貧乏くじのようなパートは他にはない。
もちろん伴奏というのはとっても難しく、第1ヴァイオリンが弾けるからといって、当然に第2ヴァイオリンが務まるというものでもない。同じヴァイオリンでも職種がまったく違うのだから。でもやっぱり、世間的にもオーケストラのなかでも、セコバイは下手でもつとまるけどファーストは上手でなきゃね・・・・という風潮があるのも事実である。
私はセカンドヴァイオリンが生き生きと躍動するオーケストラこそすばらしいと思っている。第1ヴァイオリンやソロの管楽器が下手だったら「伴奏なんかやってられるか!」と思いたくなるし、逆に、こんなに上手なソロなんだから「一生懸命支えてあげなくちゃ」と心から思うからである。「いい仕事(演奏)がしたい」と思うのはプロならみんな同じ気持ちだと思う。

 

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