■ 千の風になって 〜作詩者不詳、作曲者による名訳〜
Dr.トム:神戸市混声合唱団 太田 務
2006年の暮れから爆発的に有名になった曲。作曲者自身による出版の本などで、あえてこの曲の生まれを訪ねる必要はないほど、その由来も良く知られている作品ですが、今回はこのシングルCDのミリオンセラーについて書いてみましょう。
この日本語の詩は、作曲の新井満がDo not stand at my grave and weepから始まる英語の詩を訳したものです。故郷新潟の親友の奥さんが癌で亡くなられ、翌年に寄せられた追悼文集の中の一つに、彼はこの英語の詩を見つけたそうです。そしてその親友とご家族を慰めるために英詩を日本語に訳し、曲をつけることを思いつき、30枚自家製でCDを作りその一枚を新潟の友に送りました。2003年8月28日の朝日新聞の「天声人語」に紹介された事がきっかけで、より一般に知れ渡る事になり、レコード会社と出版社が協力しレコードと写真集が発売されました。
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新井 満(まん)(1946−)
新潟出身。本名は満(みつる)。上智大学卒。在学中2年間グリークラブ(男声合唱団)に所属。小説家(「尋ね人の時間」で第99回芥川賞受賞)・シンガーソングライター(電通の社歌等も作曲)。 |
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この英詩を誰が書いたかについてはいろんな説があるようです。Times on lineと言うウェブサイトによると、アメリカ・バルチモアの主婦メアリー・E・フライ(1905−2004)の作で、彼女と夫が面倒を見ていたユダヤ人少女が母親の死に目に会えず、お墓に参ることも出来ない事を嘆いた時、その子のために紙袋の端にこの詩を書いたとしています。宗教や人種、社会的地位に関係が無く、愛するものを失った人を慰めるこの詩は直ぐに広まりました。この英詩が日本で初めて紹介されたのは、日航機墜落事故の犠牲となった坂本九さんの葬儀の時の朗読だそうです。また、上記の「天声人語」によると、この英詩の別の日本語訳はすでに1995年に発表されています(因みに「千の風になって」の作曲の時期を示唆するものとして、2004年の文献に、訳詩・作曲の作業は「3年前のこと」と紹介してある)。それは「あとに残された人へ 1000の風」とタイトルのついた訳詩ですが、「千の風になって」と異なり、かなり原詩に近い訳になっています。
今「千の風になって」と言えば、テノール歌手の秋川雅史と、そしてあの独特な声で朗々と高らかに歌い上げるスタイルを思い描く方が多いと思います。私は最近新井氏の歌っているものを聴いてみましたが、こちらはしみじみとした、作者の心のこもった歌い方で別の良い味があります。
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| 千の風になって/新井満 |
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〜¥1,000〜 |
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| 曲目:1.千の風になって〜a thousand winds /2.オーケストラ・バージョン/3.朗読バージョン/4.カラオケ・バージョン/5.2001オリジナル・バージョン |
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